「ADHDは脳の障害」最大規模の研究で確認
2017年02月21日 07:15
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世界各国の3,200例超の注意欠如・多動性障害(ADHD)患者群と非ADHD患者である対照群の脳MRIに基づく過去最大規模の研究から、ADHD患者群では対照群に比べて皮質下の5領域の容積が有意に小さいことが明らかになった。オランダ・Radboud University Medical CenterのMartine Hoogman氏らがLancet Psychiatry(2017年2月15日オンライン版)で報告した。サンプルサイズの大きさを武器に、これまでの研究でADHDとの関連が示されていた尾状核と被殻に加え、扁桃体、側坐核、海馬との関連が裏付けられた。同氏らは「ADHDは複数の脳領域の発達遅延を伴う脳障害と見なすべき」として、この知見をADHD患者に対する偏見の払拭に役立ててほしいと強調している。