PCSK9阻害薬で初、心血管イベント抑制
エボロクマブのFOURIER試験
2017年03月21日 18:15
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新たなクラスの脂質低下薬であるPCSK9阻害薬による心血管イベントの有意な抑制を示した初の大規模臨床試験の成績が明らかになった。動脈硬化性心血管疾患〔心筋梗塞、脳卒中(出血性脳卒中を除く)、症候性末梢動脈疾患〕既往例2万7,000例超を対象としたPCSK9阻害薬エボロクマブの第Ⅲ相試験であるFOURIER試験において、至適用量のスタチンにエボロクマブを併用した群でプラセボ併用群と比べた主要評価項目(心血管死、心筋梗塞、脳卒中、不安定狭心症による入院または冠動脈血行再建術の複合)および副次評価項目(心血管死、心筋梗塞、脳卒中の複合)のリスクの有意な低下が示された。米・Brigham and Women's HospitalのMarc S. Sabatine氏が第66回米国心臓病学会年次学術集会(ACC 2017、3月17~19日、ワシントンD.C.)で発表した。詳細はN Engl J Med(2017年3月17日オンライン版)にも掲載されている。