子宮頸がん一次予防に初の国際ガイドライン
米国臨床腫瘍学会
2017年04月17日 07:10
米国臨床腫瘍学会(ASCO)は3月17日、子宮頸がんの一次予防(主にワクチン接種による発症予防)に関する初の国際ガイドライン(GL)をJ Glob Oncol(2017年3月17日オンライン版)に発表した。同GLでは「ターゲットとなる集団において、子宮頸がんの原因となる特定の型のヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防するには、HPVワクチンの接種が最適な戦略であり、それに代わる予防戦略はない」として、地域で利用できる医療資源のレベルに応じたHPVワクチン接種の対象者や回数、間隔などの推奨項目が提示されている。なお、同GLの作成作業には米国の他、世界各国の専門家19人が参加。日本からは、自治医科大学さいたま医療センター産婦人科教授の今野良氏がASCOパネルメンバーとして参画した。医療資源レベルは高いが、HPVワクチン接種の積極的な勧奨が中止された状況にあるわが国で、同GLをどう捉えるべきか―。同氏の解説記事はこちら。