ノンテクニカルスキルで事故防止
専門スタッフ不在の救急医療現場での対策
2017年04月25日 07:00
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チーム医療が必須となる救急医療の現場において、専属の医師が不在の体制で対応する場合、個人的な専門知識に頼らない組織全体としての問題解決力、いわゆる「ノンテクニカルスキル」の果たす役割は大きい〔読み解くためのキーワード:ノンテクニカルスキル〕。長浜赤十字病院(滋賀県)第一外科部長の塩見尚礼氏は同院救命救急センターにおけるヒヤリ・ハット事例とその発生率などを報告し、多職種で実施するカンファレンスや職場内でのコミュニケーションを密にすることでノンテクニカルスキルを磨き、ヒヤリ・ハット事例の発生を抑制できるよう努めていると第53回日本腹部救急医学会(3月2~3日)で述べた。