その骨痛、微小腫瘍が原因かも...
局在診断法の確立が望まれる腫瘍性骨軟化症
2017年05月15日 11:30
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腫瘍が産生する線維芽細胞増殖因子(FGF)23(読み解くためのキーワード:FGF23)という液性因子によって慢性的な低リン血症が起こり、極度の骨痛や筋力低下を呈する腫瘍性骨軟化症(TIO)をご存じだろうか。TIOは原因腫瘍の切除により根治が可能であるが、その多くは微小腫瘍であるため検出が困難であることに加え、それらがFGF23を産生していることを確認しなければならず、局在診断法の確立が喫緊の課題となっている。東京大学病院腎臓・内分泌内科の伊東伸朗氏らは、3つの手法の組み合わせによる局在診断法を示し、現時点での成績に基づく各局在診断法の特徴を90回日本内分泌学会(4月20~22日)で報告した。