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無痛分娩で重度障害...京都の診療所で事故続く〔読売新聞〕

 2017年06月13日 10:40

 麻酔で出産の痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)をした女性(40)と長女(4)が脳に重い障害を負ったのは医療ミスが原因として、この母子と家族計4人が京都府内の診療所に介護費用や慰謝料など計約9億4000万円の損害賠償を求め京都地裁に提訴したことがわかった。

 昨年も同じ診療所で麻酔後に母子が重度障害を負っており、同様の事故が2例続発していた。無痛分娩の重大事故について調査している日本産婦人科医会は、この事例も調べる方針だ。

 提訴されたのは、「ふるき産婦人科」(同府京田辺市)。訴状によると、女性はロシア国籍の元大学准教授で、2012年11月、この診療所で背中に細い管をさし込み麻酔薬を注入する「硬膜外麻酔」の直後に心肺停止となった。救急搬送先の病院で帝王切開により長女を出産したが、母子とも低酸素脳症などになり、現在も意識不明という。

 原告側は「さし込んだ管が硬膜を破り、くも膜下に入ったことと、高濃度の麻酔薬を一度に大量に投与したミスがあった」と主張している。提訴は昨年12月。

 女性の母親は代理人を通じて報道陣に手記を公表し、「産婦人科医一人しかいない個人医院で出産する危険性を警告したい。出産は複数の医師の体制があるところですべきだ」と訴えた。

 診療所は「取材は受けられない」としている。

 同診療所では昨年5月にも、帝王切開の麻酔後に別の母子が重度障害を負った。同医会はこの事例のほか、大阪府や兵庫県で判明した妊産婦死亡例も調べており、産科麻酔の重大事故が4件相次いで発覚した形だ。

(2017年6月13日 読売新聞)

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