「漢字書字障害」、日本語の読み書きの特殊性
筆順定着の関与を示唆
2017年07月03日 07:00
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日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字の異なる3つの文字種を混合して表記する言語で文字種によって読み書き障害の頻度は異なる。仮名文字の読み書き障害がある場合には、漢字の読み書き障害を合併する。しかし、仮名文字の読み書きに問題のない漢字に特異的な読み書き障害が存在する。前者の病態に関する研究に比べ、後者の研究はいまだ少ない。大阪医科大学小児科の畑中マリ氏は、漢字書字に限定した研究から、筆順の一般的な法則が身に付いていることと漢字書字成績には有意な正の相関が認められたことなどを第59回日本小児神経学会(6月15~17日)で報告した。