日本人の「全身動脈硬化疾患」の実態
大動脈腸骨動脈病変+鼠径部以下病変例で有病率特に高い
2017年07月14日 19:09
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末梢動脈疾患(PAD)に冠動脈疾患(CAD)や脳血管疾患(CVD)が合併していることが少なくないことはREACH registryで報告されている(JAMA 2006;295:180-189)。このような病態は全身動脈硬化疾患(polyvascular disease)と呼ばれるが、今回、新古賀病院(福岡県)循環器科医長の新谷嘉章氏らは、わが国のOMOTENASHI※registryのデータをサブ解析し、大動脈腸骨動脈(AI)病変を有するPAD患者における全身動脈硬化疾患の有病率を検討。AI病変と鼠径部以下病変(infrainguinal lesion)を併せ持つ患者では全身動脈硬化疾患の有病率が特に高いことを第26回日本心血管インターベンション治療学会(CVIT2017 KYOTO、7月6~8日)で明らかにした。