肝移植後C型肝炎にもDAAは有効
肝炎トピックス:C型肝炎難治例に対する治療
2017年09月14日 06:20
肝移植後のC型肝炎では、ウイルスが大量に存在する肝臓が取り除かれ、移植された未感染の肝臓に血中のウイルスが再感染し、免疫抑制薬の影響を受けてウイルスが増加する。すなわち、肝臓は初感染、免疫系は既往感染という非常に特殊な状態になる。それに免疫抑制薬が修飾を加え、他人の肝臓であるためインターロイキン(IL)28BやHLAは異なり、これらが相まって病態の進行が速くなる。京都大学消化器内科の上田佳秀氏は「肝移植後でも直接作用型抗ウイルス薬(DAA)による治療効果は良好で、肝機能の早期改善が見られた」としている。(関連記事:C肝発がん高リスク例に対するDAA治療、HCV/HIV共感染例に対するDAA治療)*薬剤名に付けた/は合剤、+は併用を示す〔読み解くためのキーワード:直接作用型抗ウイルス薬〕