国民皆保険の下での初のがんゲノム医療とは
2017年11月16日 06:00
日本ではゲノム情報を解析し、より個人の状態に応じた診療を行う「がんゲノム医療」が、欧米に比べて大幅に立ち遅れている。こうした現状に鑑み、厚生労働省の「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」において、わが国におけるがんゲノム医療提供体制の早急な整備と具体的な進め方が検討された。第76回日本癌学会(9月28~30日)では、同懇談会の座長を務める国立がん研究センター研究所所長・理事で東京大学大学院細胞情報学分野教授の間野博行氏が、世界で初めて「国民皆保険制度」の下で行われる日本でのがんゲノム医療について、同懇談会での検討から示されている今後の方向性などについて報告した。