【解説】高血圧予防にはNa摂取を最小限に
滋賀医科大学名誉教授/アジア疫学研究センター特任教授 上島 弘嗣
2018年03月23日 06:06
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〔編集部から〕1996~99年に4カ国17集団の成人4,680例を対象に実施された栄養と血圧に関する国際共同研究INTERMAPのデータを解析した結果、食事によるナトリウム(Na)摂取が血圧に及ぼす悪影響は、血圧にとって好ましい他の栄養素を摂取しても相殺されない可能性があることが米・Northwestern UniversityのJeremiah Stamler氏らによってHypertension(2018; 71: 631-637)に発表された(関連記事「食塩による昇圧は他の栄養素で相殺されず」)。INTERMAP研究メンバーの1人で滋賀医科大学名誉教授、アジア疫学研究センター特任教授の上島弘嗣氏に同研究の意義について解説してもらった。