【解説】遺伝性低リン血症治療薬burosumab
国際共同第Ⅲ相臨床試験
2018年07月17日 06:20
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〔編集部から〕遺伝子の異常によって慢性的な低リン血症を来し、骨の石灰化が障害されるX染色体伴性低リン血症くる病・骨軟化症(XLH)。不明であったXLHにおける慢性低リン血症の原因因子として、線維芽細胞増殖因子(FGF)23が見いだされた(関連記事:【キーワード】FGF23 )。わが国で開発されたFGF23を阻害する完全ヒト型抗体医薬burosumabについて、今回、日本人を含む成人XLH患者を対象とした国際共同第Ⅲ相臨床試験の成績がJ Bone Miner Res (2018年6月26日オンライン版、関連記事:「日本発のburosumab 、XLHのリン濃度を改善」)に発表された。論文の共著者で東京大学病院腎臓・内分泌内科/同大学病院骨粗鬆症センター副センター長の伊東伸朗氏に、現行の治療法を交えつつ、burosumabの有効性や意義などについて解説してもらった。