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買い物でリハビリ...外出難しい高齢者を送迎、山形・天童市が街ぐるみで〔読売新聞〕

 2018年10月12日 13:40
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 山形県天童市が、高齢者を商業施設に送迎し、施設内を歩いて買い物をしてもらうことで健康維持を図る「ショッピングリハビリ」という取り組みを始めた。介護保険で要支援と認定された市内の高齢者らを対象に市が行う事業で、自治体が取り組むのは全国でも例がないという。介護予防のほか、運転免許返納による"買い物難民"対策になると期待される。

 「チラシを見ながら、店内をゆっくり回ってください」。事業が始まった10日、同市のスーパー「ヨークベニマル天童老野森店」で、市内の70~80歳代女性5人が店員から特売品の説明を受け、売り場に繰り出した。

 5人は自宅からスーパーまで介護事業所の車で送ってもらい来店。足腰が悪く、買い物が1人でできない女性(88)は事業所スタッフに付き添われ、孫の好物などを書いたメモを手に店内を回った。足首に付けた歩数計を見ると、約30分で1117歩。女性は「最近こんなに歩いたことがない。ストレスも発散できて楽しい」と話した。

 ショッピングリハビリの普及に努めている島根県雲南市の福祉関連会社「光プロジェクト」によると、個別の介護事業所や商業施設単位で実施している例はあるが、自治体が主体となって取り組むのは天童市が全国で初めて。同社は「高齢者が店内を歩き回ったり、お金を払ったりすることで、運動や脳の活性化につながる」と効果を指摘する。

 同市がショッピングリハビリに目をつけたのは、冬場は雪が積もり、公共交通機関も都市部に比べると少なく、外出を控えがちになる高齢者が多いためで、社会参加の促進や閉じこもり防止という意味合いもある。

 対象は市内に約900人おり、市は今年度、約700万円の予算を計上し、うち50人程度を対象に週1回のペースで実施。市内の9介護事業所のスタッフが商業施設への送迎や、買い物の付き添いを担当し、市内のスーパーやショッピングモール4店が協力する。市は効果を検証したうえで、参加者や協力事業者をさらに拡大する方針だ。

 市保険給付課は「高齢者の健康維持や医療費抑制だけでなく、地域を挙げて取り組むことで街の活性化にもつなげたい」としている。


1810011.jpg介護スタッフ(右)に付き添われ、歩行を補助する専用のカートを押して買い物をする女性(10日、山形県天童市で)

(2018年10月12日 読売新聞)


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