抗MMP-9抗体は胃がんに有用?
日本人患者における第Ⅰb相臨床試験結果
2019年04月16日 06:05
マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)-9は細胞外マトリックスのリモデリングや腫瘍増殖、転移に関与する細胞外酵素であり、胃がんの予後不良因子となる。MMP-9の酵素活性を阻害するモノクローナル抗体andecaliximab(ADX)は、前臨床試験において、MMP-9阻害による免疫抑制の軽減、T細胞浸潤の促進、免疫チェックポイントの遮断による効果増強が示唆されている。愛知県がんセンター中央病院薬物療法部部長の室圭氏は、第91回日本胃癌学会(2月27日~3月1日)で、日本人胃がん患者におけるADX単独およびニボルマブとの併用について報告した。