小児期発症SLE、妊娠中の疾患活動性が良好
小児期発症例と成人期発症例で相違点を検証
2019年05月17日 06:00
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全身性エリテマトーデス(SLE)は、発熱、全身倦怠感、皮膚症状、関節炎など、全身の臓器に多様な症状を呈する自己免疫疾患である。若年女性で好発し、特に小児期に発症した場合は腎炎合併など多くの重症例が報告されている。近年、女性SLE患者の妊娠例は増加傾向にあり、成人後の小児期発症SLE患者(以下、小児SLE)の妊娠例も散見されるが、成人期発症SLE患者(以下、成人SLE)と小児SLEで妊娠管理上の相違点は明らかでない。そこで大阪医科大学リウマチ膠原病内科の平松ゆり氏は、小児SLEと成人SLEの妊娠経過および妊娠転帰の相違点を検討。妊娠経過中の疾患活動性は小児SLEで有意に低かったと、第63回日本リウマチ学会(4月15〜17日)で報告した。(関連記事:「SLE患者の妊娠転帰を含む長期予後を検討」)