食道がん術前療法、合併症最少レジメンは?
第Ⅲ相試験JCOG1109で3療法を比較
2021年01月25日 05:15
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局所進行食道がんに対する術前化学療法について、わが国ではシスプラチンとフルオロウラシル(5-FU)の併用(CF療法)が標準治療とされている。第Ⅲ相ランダム化比較試験JCOG1109では、食道がん術前療法における日本人患者を対象に、CF療法に対するCF+ドセタキセル(DCF療法)およびCF+放射線療法(CF-RT療法)の有効性および安全性が検討されており、今後、主要評価項目である全生存期間(OS)などの一次解析が予定されている。米国臨床腫瘍学会消化器がんシンポジウム(ASCO-GI 2021、1月15~17日、ウェブ開催)では、東海大学消化器外科学上部消化管グループ准教授の小柳和夫氏が同試験の周術期合併症および危険因子に関する解析結果を報告。DCF療法およびCF-RT療法による術前化学療法は、CF療法と比べて周術期合併症を増加させないことが示された。