コロナワクチンの新たな第Ⅱ相試験開始へ
2021年03月03日 15:18
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仏サノフィと英グラクソ・スミスクライン(GSK)は3月2日、開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する遺伝子組み換え蛋白質ベースのアジュバント添加ワクチン候補について、18歳以上の被験者720例を対象とする新たな第Ⅱ相臨床試験を開始する、と発表した。
試験は多施設共同二重盲検用量設定ランダム化比較試験で、ワクチン候補を21日間隔で2回接種し、安全性、反応原性と免疫原性を評価する。昨年(2020年)12月に得られた第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験の結果では、18~49歳の成人でCOVID-19から回復した患者と同程度の免疫反応が認められたのに対し、高齢者ではそれより低く、原因として抗原濃度が低さが指摘された。そのため、その結果に基づき、ワクチンの抗原の処方を改良すべく研究を進めてきた。第Ⅱ相試験で肯定的な結果が得られた場合、今年第2四半期にグローバル第Ⅲ相臨床試験を実施する予定という。