武田薬品、Maverick社を買収でがん免疫療法のポートフォリオが拡大
2021年03月10日 17:53
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武田薬品工業は本日(3月10日)、非上場のバイオテクノロジー企業である米・Maverick Therapeutics (Maverick)社を買収するオプション権を行使したと発表した。
Maverick社は、一定の条件下で活性化される二重特異性T細胞誘導療法(がん免疫療法剤)を開発している。武田薬品は、本契約に基づき、Maverick社のT細胞誘導抗体の基盤技術であるCOBRA™と、同社の主力開発候補薬であるTAK-186(MVC-101)およびTAK-280 (MVC-280)などの広範なポートフォリオを取得する。
TAK-186(MVC-101)は現在、上皮増殖因子受容体(EGFR)が発現している固形がん患者を対象とした臨床第Ⅰ/Ⅱ相試験を実施中。TAK-280 (MVC-280)はB7-H3蛋白質が発現している固形がん患者の治療薬として、2021年度後半に臨床試験を開始する予定だという。