タカラバイオ、コロナ変異株を検出する試薬が販売へ
2021年03月31日 13:11
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タカラバイオは3月30日、新型コロナウイルス変異株の変異を検出するリアルタイムPCR試薬(研究用試薬)を来月(2021年4月)13日に販売を開始すると発表した。同試薬は、検体からウイルスRNAを精製する工程を必要とせず、迅速かつ簡便に1時間以内で検出が可能とされる。
国内では新型コロナウイルスの変異株として、英国、南アフリカ、ブラジルで確認されたものが多数報告されており、件数も拡大している。同社が開発したのは、スパイクタンパク質におけるN501YおよびE484Kの2カ所の変異を検出する迅速・簡便なリアルタイムPCR試薬。ダイレクトPCR技術が使われており、一般的な検査キットのようにRNAを精製する必要がない。唾液などの検体に前処理試薬を添加して加熱するだけでPCRを開始することができるため、検査時間が1時間以内と大幅な時間短縮につながるという。