変形性関節症薬ジョイクルにブルーレター発出
アナフィラキシーショックで1例が死亡
2021年06月02日 15:05
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厚生労働省は6月1日、関節機能改善薬ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム(DF-HA.商品名ジョイクル)を投与した患者10例で重篤なアナフィラキシーショック、アナフィラキシー反応などが現れ、うちアナフィラキシーショックを来した80歳の女性1例が死亡したとして、添付文書を改訂するともに安全性速報(ブルーレター)を発出。死亡例は投与直後ではなく、帰宅後に副作用を発現したことから「同薬の投与後少なくとも30分間は医師の管理下で患者の状態を十分観察すること」と注意を喚起した。同薬は変形性関節症の新薬として今年(2021年)3月に承認を取得、5月19日に発売された。推定投与患者数は約5,500例。