クローン病に対するIL-23阻害薬の有効性を確認
2021年06月09日 15:51
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アッヴィは6月8日、中等症から重症のクローン病患者を対象にインターロイキン(IL)-23阻害薬リサンキズマブの有効性、安全性を検証した2件の第Ⅲ相試験で、投与12週時において主要評価項目である臨床的寛解および内視鏡的改善を達成したと発表した。
今回解析対象となったADVANCE試験およびMOTIVATE試験は、中等症から重症のクローン病の成人患者を対象に行われた二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験。リサンキズマブの2つの用量(600mgおよび1,200mg)の有効性と安全性をプラセボと比較し、評価を行った。ADVANCEは既存治療および生物学的製剤で効果不十分または不耐容の患者、MOTIVATEは生物学的製剤で効果不十分または不耐容であった患者を対象とした。解析の結果、投与12週時に臨床的寛解および内視鏡的改善を達成した患者の割合は、リサンキズマブの2つの用量群はともにプラセボ群と比べ有意に高かった。