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ワクチン職域接種、本格化へ 航空2社が先行、準備加速〔時事メディカル〕

2021年06月15日 10:09

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 新型コロナウイルスワクチンの普及加速に向け、企業や大学による職域接種が本格化する。全日本空輸と日本航空は他社に先駆け、14日までに国際線のパイロットや客室乗務員に対する接種を始めた。10万人を超える大規模接種を予定する企業もあり、21日以降の開始を前に準備を急ぐ。

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 13日に接種を始めた全日空に続き、日航も14日に開始した。この日、羽田空港の会議室で接種した日航客室乗務員の野口朝加さん(29)は「感染対策を徹底していても不安があった。接種は安堵(あんど)感につながる」と話す。

 両社は国際線の乗務員から徐々に対象を広げ、全日空はグループで4万6500人、日航は3万6000人に接種する。当初は21日開始の予定だったが、準備が整ったため前倒しした。

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 多くの企業は21日以降、職場での接種が本格化する。日本郵政は全国に9カ所程度の会場を設け、グループ全体で年内24万人の接種を計画する。販売店のスタッフを含め10万人規模を見込むソフトバンクグループとソフトバンクは11日に実際の接種会場で訓練を行い、手順を確認した。

 大企業を中心に準備が進む一方、課題となるのが中小企業へのワクチン普及だ。政府は1000人以上の企業から実施する方針を示している上、作業を行う医療従事者の確保も含め、中小企業単独ではハードルが高い。

 こうした中、貸し会議室大手のティーケーピー(TKP)は経済同友会と連携し、中小企業に合同接種の機会を提供する。TKPは「スタートアップ企業なども早く打てるようにしたい」と説明する。ぐるなびは、自社の従業員と家族に接種した上で、加盟飲食店にも広げる考えだ。

 森ビルはテナント企業や同社が管理・運営する住宅の居住者も対象とする。虎ノ門ヒルズ(東京都港区)などを会場に、合計で10万人規模を見込む。同社広報は「住民も含めた街全体の安全性を高めたい」と語った。

(2021年6月15日 時事メディカル)

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