ロート製薬、コロナ重症肺炎患者を対象に細胞製剤の第Ⅱ相試験を開始
試験終了は来年9月の見込み
2021年06月16日 17:18
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ロート製薬は6月15日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染に起因する重症肺炎患者を対象に、同社が開発を進める細胞製剤ADR-001の有効性を検討する第Ⅱ相プラセボ対照ランダム化比較試験(RCT)を開始したと発表した。
ADR-001の構成細胞は他家脂肪組織由来幹細胞であり、複数のメカニズムによる抗炎症効果があるとされる間葉系幹細胞を多く含むため、国内で承認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬が奏功しない患者への効果が期待されている。
RCTの予定症例数は20例、投与方法は静脈内点滴投与で、試験終了は来年(2022年)9月の見込み。