クローン病へのリサンキズマブ、1年時の内視鏡的改善および臨床的寛解を確認
第Ⅲ相維持療法試験の結果を報告
2021年06月18日 18:03
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アッヴィは6月17日までに、クローン病患者に対するインターロイキン(IL)-23阻害薬リサンキズマブの静脈内投与による12週間の寛解導入治療で臨床的改善が見られた第Ⅲ維持療法試験の結果を報告。同薬360mg皮下投与群の有効性が確認できたと発表した(関連記事「クローン病に対するIL-23阻害薬の有効性を確認」)。
同試験では、対象患者をリサンキズマブ180mg投与群、360mg投与群または投与中止群(対照群)に再度無作為に割り付け同薬の有効性を検討。その結果、主要評価項目である52週(1年)経過時点における内視鏡的改善および臨床的寛解を達成した割合について、対照群と比べ360mg投与群で有意に高かった(内視鏡的改善はP<0.001、臨床的寛解はP<0.01)。
また、同試験に関する新たな安全性のリスクは認められなかった。
リサンキズマブは現在、中等症~重症の成人クローン病、その他複数の免疫関連疾患の治療薬として開発が続けられている。