武田薬品、モデルナ製ワクチン接種後の死亡事例について調査実施へ
2021年08月30日 11:49
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武田薬品工業およびモデルナ社は8月28日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するモデルナ製ワクチンを接種後に30代男性2人が死亡したことについて、厚生労働省から通知を受けたと発表。尊い人命が失われたという事実を非常に深刻に受け止めているとし、現時点ではこれらの死亡事例と同ワクチン接種の因果関係は確認されていないものの、今後同省と協力し、両死亡事例について調査していくことを表明した。
武田薬品工業では、同ワクチンの未使用バイアル内に異物があるという複数の接種会場からの報告を受け、当該ロットおよび同時期に同ラインで製造された計3ロットの使用見合わせを8月26日に決定している。
これに際し、武田薬品工業はモデルナ社および同社が契約する欧州の製造会社に異物に関する緊急調査を依頼。バイアル中の粒子状異物の種類や性質を示す非公式の報告があるものの、現在、モデルナ社による調査が継続中であり、結果が分かり次第速やかな情報開示に努めるとの方針を示している。
なお、8月27日時点で今回の死亡事例に関連するロットの製品については、粒子状異物に関連した品質情報は報告されていないという。