SGLT2阻害薬は黄斑浮腫の治療薬となるか?
2021年10月29日 17:55
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高血糖による慢性炎症で血管壁が損傷を受け、血管透過性が亢進して構造物の少ない黄斑部に浮腫を形成する糖尿病黄斑浮腫(DME)。治療は抗VEGF薬が中心だが、高価であり、頻回投与に反応不良な症例が一定数存在するなどの課題がある(JAMA Ophthalmol 2018; 136: 257-269)。そうした背景の下、SGLT2阻害薬のDMEに対する効果が注目されている。千葉大学糖尿病・代謝・内分泌内科診療講師の越坂理也氏は第36回日本糖尿病学会/第27回日本糖尿病眼学会(10月8~9日、ウェブ併催)で、内科医の立場からDMEに対するSGLT2阻害薬の作用メカニズムを説明するとともに、目下、進行中のCOMET試験の近況を報告した。