日本発・経口新型コロナ治療薬の開発なるか?
2021年11月25日 15:23
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英国で世界初の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経口薬としてmolnupiravirが承認され、米国でもmolnupiravirおよびpaxlovidの緊急使用許可が申請されるなど、COVID-19に対する経口薬の開発が加速している。理化学研究所(理研)開拓研究本部肝がん予防研究ユニット上級研究員で東京慈恵会医科大学臨床検査医学講座訪問研究員の古谷裕氏らは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のゲノムRNAに対して分解作用を持つ化合物のスクリーニング系を開発。経口投与可能でインターフェロン(IFN)様の活性を有する低分子化合物CDM-3008が、SARS-CoV-2のRNA発現抑制作用を持つことを発見した。COVID-19の新たな経口または吸入薬として、重症化の抑制が期待できるという。詳細はInt J Mol Sci(2021; 22: 11641)に報告された。