メニューを開く 検索を開く ログイン

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 堀向健太(小児科) »  経口免疫療法の摂取回数は多い方が良い?

ドクターズアイ 堀向健太(小児科) ドクターズアイ 堀向健太(小児科)

経口免疫療法の摂取回数は多い方が良い?

 2019年03月01日 05:15
プッシュ通知を受取る

14名の先生が役に立ったと考えています。

研究の背景:卵アレルギーをキャリーオーバーした際の対応に注目集まる

 『食物アレルギーの診療の手引き2017』によると、卵は小児における食物アレルギーの原因として最も多く、全体の39%を占める。

 乳児期の卵アレルギーは自然寛解が見込めるため、それまで除去食を使用するというのも対策の1つであるが、一定数がキャリーオーバーし寛解が難しくなる。そのため、キャリーオーバーした患児に対する経口免疫療法(Oral immunotherapy;OIT)が注目されている。

 OITとは、経口免疫寛容を利用した治療法であり、簡単にまとめるならば「症状が出ない量で経口的にアレルゲンを摂取していると寛解が誘導される」という性質を用いている。最近保険適応になったダニやスギに対する舌下免疫療法も、その延長線上にあるといえるだろう。

 もちろん、食物アレルゲンに対するOITは潜在的リスクが存在するため、現状では標準療法として推奨されていない。

 一方で、『食物アレルギー診療ガイドライン 2016』では「必要最小限の除去食」が推奨されるようになり、「摂取できる範囲であれば」完全除去は避けることが推奨されている。というのも、例えば卵アレルギーがあっても、少量を一定量(増量せずに)で継続して摂取すると、経口免疫寛容が誘導されてくることが分かってきているからだ(Pediatr Allergy Immunol 2018; 29: 512-518Int Arch Allergy Immunol 2016; 171: 265-268)。

 だが、後から誘導された免疫寛容は、それこそ2週間~2カ月程度の中断で失われる可能性が指摘されている。先行研究では、30〜75%の小児が、一定期間食物除去すると、達成されたはずの脱感作が失われることを示している(J Allergy Clin Immunol Pract 2015; 3: 532-539Clin Exp Allergy 2015; 45: 1833-1843

 そこで、一般的にOITの増量期では毎日の摂取を推奨されることが多い。しかし、毎日摂取させるのは決して容易ではなく、エキスパートによっては週2回の摂取を指導しているケースもある。

 果たして食物OITにおいて、原因食物は毎日摂取した方が良いのだろうか? それとも回数が少なくても効果は変わらないのだろうか? その検討を行った結果(Pediatr Allergy Immunol 2019; 30: 214-224)が最近報告されたのでご紹介したい。

…この続きを読むには、ログインまたは会員登録をしてください

コメント機能は会員限定サービスです。

ワンクリックアンケート

10連休中に行われた4年に1度の医学会総会

ランキング

  1. 1

    学会でのSNS活用、日循の狙いとは

  2. 2

    スタチンで大腸がん死リスク低下

  3. 3

    【仲田和正】骨粗鬆症治療薬の使い方

  4. 4

    オキシトシン、反復投与でも効果を確認

  5. 5

    CAR-T療法は「夢の治療法ではない」

  6. 6

    日光浴がアトピー性皮膚炎を予防?

  7. 7

    わずか16分の寝不足で仕事に悪影響

  8. 8

    赤い精液! 患者には衝撃の血精液症,自然史が明らかに

  9. 9

    日本プライマリ・ケア連合学会(10)

  10. 10

    地中海食は食べても太らない?

  11. アクセスランキング一覧 
  1. 1

    あの難病にメトホルミンが有効?

  2. 2

    高血圧に尿酸降下薬は"推奨できない"

  3. 3

    CAR-T療法は「夢の治療法ではない」

  4. 4

    死を招く食習慣の組み合わせ

  5. 5

    有名なあの鎮痛薬に脳卒中リスク

  6. 6

    迷走するコレステロール・卵論争

  7. 7

    『高血圧治療ガイドライン2019』発表

  8. 8

    アルパカ由来CAR-T療法が有望

  9. 9

    【仲田和正】骨粗鬆症治療薬の使い方

  10. 10

    やはり危険? 市中肺炎にブロード抗菌薬

  11. アクセスランキング一覧 

ホーム »  連載・特集 »  ドクターズアイ 堀向健太(小児科) »  経口免疫療法の摂取回数は多い方が良い?

医学部予備校検索ガイド 医学部予備校検索ガイド

新規ご登録キャンペーン!
今、会員登録いただくと
もれなく500円分のポイント進呈!※医師限定(既にご登録済みの方は対象外)
本キャンペーンを適用するには
下記ボタンからご登録ください
もしくは下記コードを登録時にご入力

R05519055 有効期限:5月末まで