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ドクターズアイ 山田悟(糖尿病) ドクターズアイ 山田悟(糖尿病)

改訂直前! 糖尿病食事GLはこうあるべき

最新2論文に基づく考察

 2019年05月08日 10:14
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研究の背景:わが国ではカロリー制限食が唯一無二の糖尿病治療食

 今月(2019年5月)、日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン』が3年ぶりに改訂される。改訂の大きな焦点の1つになると思われるのが食事療法である。そこで改訂を前に、ぜひとも押さえておきたい最新の2つの論文をご紹介し、日本人にとっての糖尿病食事ガイドラインのあるべき姿を考えてみたい。

 わが国ではカロリー制限食(本来、エネルギー制限食と呼称すべきであるが、ここでは俗称に従ってカロリー制限食と記載する)が1993年以降、唯一無二の糖尿病治療食である。

 しかし、米国では1971年の初版の食事療法勧告(Diabetes 1971;20:633-634)では、唯一の治療課題としてカロリー摂取の管理を挙げた(すなわちカロリー制限食を推奨した)ものの、カロリー制限食では予測した通りには減量効果が得られないこともあり(J Hum Nutr Diet 1991;4:369-373)、1994年の版においては「糖尿病の食事療法とは血糖・脂質・血圧を管理するためのものであり、エネルギー制限食は極端なものであっても長期の減量効果が維持できない」と記載された(Diabetes Care 1994;17:519-522)。

 その意味では、わが国がカロリー制限食一辺倒のままでいるためには、確固たるエビデンスが必要なわけであるが、そうした論文が存在しないことを私たちは2018年に報告している(Nutrients 2018;10:E1080)。そして、そもそも日本人2型糖尿病患者のエネルギー消費は、基礎代謝量(生きていくのに必要なエネルギー消費)のレベルで見ても(Asia Pac J Clin Nutr 2018;27:763-769)、1日の総エネルギー消費量(身体活動も踏まえたエネルギー消費量)のレベルで見ても(J Diabetes Investig 2019;10:318-321)、一般健常者と差異がなく、理論的に2型糖尿病患者にカロリー制限が不要であることが示されている(関連記事「衝撃! エネルギー制限は不要・無用だった」)。

 このたび、滋賀医科大学、国立健康・栄養研究所、同志社大学、東京大学、慶應義塾大学の共同研究グループによるCLEVER-DM studyが報告され、やはり日本人2型糖尿病患者のエネルギー消費が非糖尿病患者と差異がないことが確認された(BMJ Open Diab Res Care 2019;7:e000648)。カロリー制限には肥満者の体重減量以外に意義は存在しないと言えよう。

 一方、6年ぶりに改訂された米国糖尿病学会(ADA)の食事療法勧告(名称としてはコンセンサスレポート)では、糖質制限食の立ち位置が変更され、「患者の必要性や嗜好に応じたいずれの食事様式においても、血糖を改善することを実証してきた糖質制限が適応されてよい」(どういう食事様式でもよいが、糖質を制限することが血糖管理法であるの意)との記載となった(Diabetes Care 2019;42:731-754)。これは2013年に、さまざまな食事様式が推奨可能として地中海食、DASH、ベジタリアン食、低脂質食、糖質制限食が並列にされていたところから大きな変更と言えよう(Diabetes Care 2013;36: 3821-3842)。

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