競争率の高い医学部受験を勝ち抜くためには、自分に合った予備校選びは最重要項目と言えます。合格実績・カリキュラム・手厚さなど、予備校選びの条件は人によって様々だと思いますが、入塾前にその予備校のことを100%理解するのは難しいというのも事実。今回は、他予備校からメディカルフォレストに移籍し、1年で医学部合格を果たした2名にお話を聞いてきました。
「大手予備校での反省を活かして、質問のしやすさや親密度は重要でした。」
- 取材協力者
- 井上 聞多 氏
- 合格大学:東京慈恵医科大学、順天堂大学、東京医科大学、昭和大学
浪人年数:1年
川﨑:まず最初に、医師になろうと思ったきっかけからお伺いできればと思います。
井上:なんか面接みたいですね。(笑)体が弱いということもあってちょくちょく病院に通っていて、中学校で将来の職業を考えた際にそのことを思い出したんです。昔から漠然と人の役に立つ仕事がしたくて、医師ほどそれが直接的にできる職業はないなって感じたことがきっかけですね。
川﨑:親御さんは応援してくれましたか?
井上:父が大学病院の勤務医で、大変だから本気で人を救う気持ちがないなら止めた方がいいって言われてました。でも僕の本気度が伝わったのか、徐々に協力的になってくれましたね。
川﨑:受験の相談はしていましたか?
井上:受験どうこうという相談よりも、医師に対する疑問をぶつけることが多かったと思います。具体的にどういった仕事をしているのかや、やりがいなどを聞いていました。
川﨑:一番近くに目標となる人がいて、リアルな声が聞けるとモチベーションになりますね!それではなぜ医専の予備校に通おうと思ったのでしょうか?
井上:高校1年生から3年間は大手予備校に通っていたんですが、生徒数も多いため、講師の方から話しかけてくれたり、気にかけてくれることは一切ありませんでした。僕みたいに自分から進んで勉強ができない人にとっては、監視や縛りがない大手予備校ではほとんど成績が上がらなかったんです。予備校に通っただけで勉強した気になってたんでしょうね。
川﨑:そういう人にとっては、強制的に勉強させられる方がよっぽど楽ですもんね。
井上:そうなんですよ。だから少人数で面倒見が良さそうな、医専の予備校を探すことにしたんです。授業料だけ見ると大手予備校よりも多少高くなるとはなると思いますが、その分、生徒一人ひとりに合わせた指導をしてくれるので、確実に学力が向上していきました。
川﨑:医専の予備校を選ぶ際、重視したポイントはありましたか?
井上:一番は講師の方と生徒の距離ですね。大手予備校での反省を活かして、質問のしやすさや親密度は重要でした。
川﨑:そこはどうやって確認したんでしょうか?
井上:少人数制の予備校はたくさんありますが、ホームページだけだとどこも良いことが書いてあると思ったので、何度も足を運んで見定めさせてもらいました。体験授業にも参加させてもらって、100%納得した上で入塾先を決めました。
川﨑:体験授業に参加するれば、入塾した際のイメージがぐっと湧きますもんね!
「もしこれがなければ合格できていなかったかもしれません。」
川﨑:実際に入塾してみて、メディカルフォレストはどうでしたか?
井上:当然メディカルフォレストの体験授業も受けていたんですが、イメージ通りでしたね。集団授業は多くても7、8名の少人数なので、生徒一人ひとりの進捗に合わせて授業をしてくれました。授業が終わると分からなかった箇所のフォローもあって、何かあればすぐに質問できる環境だったので、消化不良を起こすことなく確実に理解してから次の単元へ進めてましたね。
川﨑:なるほど!そのスキームなら着実にレベルアップできますね。
井上:特に復習のバックアップは心強かったです。過去の自分は一回解いたら出来た気になっていたんですが、ここでは何度も類似問題を解くのが習慣になってました。講師の方々が今の自分に必要な問題を抜粋して、プリントにしてくれるんです。自分で問題探すのって結構大変だし、最適な良問を探し出してくれるので助かりました。
川﨑:1クラス100名規模の大手予備校には、なかなかできない手厚いサポートですね!他には大手予備校に通われていた時との違いはありましたか?
井上:やはり医学部合格という、同じ目標を持った人しかいないところですね。「みんな頑張っているんだから僕も頑張らなきゃ」と押し上げられる感覚もありましたし、競い合いながら、わからないところは教え合ったりもしていました。これは予備校全体の人数が少なかったからこその関係性だったと思います。
川﨑:理想的な環境ですね!勉強面以外の相談とかもしていましたか?
井上:もちろんしてましたが、勉強面以外のことは進学アドバイザーの方に相談することが多かったですね。僕達の得意科目や性格を理解した上で、配点などを考慮しその人に合った大学を進めてくれたり、気持ちが落ちている時に励ましたりもしてくれました。遊びに行くような感覚で訪ねて、相談に乗ってもらってましたね。
川﨑:進路アドバイザーの方とも友達のような距離感ですね!
井上:11月頃の話なんでですけど、模試の成績がガクッと落ちたことがあったんですよ。すごくショックで、しばらく勉強にも身が入らなくなってしまって。その時に進路アドバイザーの方にもともと受ける予定ではなかった別の模試を進められて、その模試の結果がすごく良くて波に乗れたんです。受験直前の出来事だったので、もしこれがなければずるずる引きずって、合格できていなかったかもしれませんね。
川﨑:特に受験直前期のメンタルって本当に重要ですもんね。受験当日はどのような気持ちで望んだんですか?
井上:「これだけやってきたんだから絶対に大丈夫!」って何度も自分に言い聞かせてました。そう思うと自然と緊張もとけていきましたね。おもしろいことに、全滅だった現役の時は受験会場に凄まじい量の参考書を持ち込んでましたが、この年は要点をまとめた紙切れ1枚しか持ってなかったんです。それだけ自信が付いたんだなと実感しました。
川﨑:1年でそこまで変わることが出来たんですね!それでは最後に、受験生に向けたメッセージをお願いします。
井上:自分を信じることができた人こそ最後に勝つと思っていて、自信がないと、解ける問題も本当に解けなくなってしまいます。自信が持てるようになるにはそれなりの努力をしなくちゃいけないので、根拠がないようであるんですよ!それくらい、最後まで諦めずに頑張ってほしいです。
川﨑:ありがとうございました。
「予備校を選ぶ際の条件を、全て満たしていたことが大きいですね。」
- 取材協力者
- S.T 氏
- 合格大学:日本大学、東北医科薬科大学
浪人年数:3年
川﨑:予備校を選ぶ際の条件から教えて下さい。
S:私の場合、少人数制で先生たちの面倒見が良くて、自習時間がしっかりと確保できるかを見ていました。あとは、集団授業と個別授業が併用できるかどうかも重要でした。集団授業だけだと苦手科目は自分のペースで質問とかができないと思うし、逆に完全個別だと自分のペースに合わせ過ぎて、周りが見えずに不安になってしまうので、やはりある程度は競争環境が必要だと思っていました。
川﨑:しっかりとした軸があるんですね。ではなぜメディカルフォレストに入塾しようと思ったんですか?
S:やはり先程あげた予備校を選ぶ際の条件を、全て満たしていたことが大きいですね。もともと私は別の医専予備校に通っていたんですが、そこは1日7限まで集団授業でビッシリと埋まっていて、プラスで個別授業もとっていたので予習・復習をするタイミングがなくて。でもメディカルフォレストでは私の要望を反映させてもらいながら、演習が多めの自分専用オリジナルカリキュラムを作成してくれたので。それとメディカルフォレストの自由が丘校は女子専門なので、周りの目を気にせず勉強に集中できるところも決め手になりました。メンタルケアも1校目と比べると先生から話しかけてくれたりと、1人の生徒に多くの時間をかけてくれて、とても手厚く感じましたね。
川﨑:女子専門の良さも存分に発揮されていますね。面倒見の良さは、入塾前どのように確認していたんですか?
S:各予備校の合格体験記などを読んで調べたり、面談の際に直接会って把握していましたね。やっぱり実際に訪れてみて、予備校の雰囲気などを肌で感じてみることが予備校選びでは最善だったので、面談には全部で6校行きましたもん。
川﨑:各予備校で色が様々ですから、やっぱり自分に合った予備校を見つけるにはそれくらい面談に行った方がいいんですね。
「偏差値20くらいは上がったと思います。」
川﨑:メディカルフォレストに通う前と後では、偏差値はどれくらい変わりましたか?
S:総合では偏差値53くらいから64くらいまで伸びました。中でも私は数学が苦手で、前の予備校では3科目受験の帝京を進められるほどで、もともと偏差値30〜40くらいだったのが、20くらいは上がったと思います。
川﨑:なぜそこまで変れたと思いますか?
S:今までだと数学においては自分で解くということがほとんど出来てなくて、でもここでは自分の苦手分野などに適した演習問題をたくさん出してもらっていたんです。アウトプットする時間が増えることで、着実に力が付いていった実感がありました。よく泣いてたんですけど、先生に励ましてもらいながら頑張ってました。
川﨑:先生との距離が近かったんですね。
S:前の予備校でも教えてもらっていた先生が多かったので、個別授業の最初の時間は雑談とかもしてましたよ。そこで弱音を吐いたり悩みの相談をしたりと、まさに友達のような感覚でした。私の場合、なんでも話せたことは精神的にはとても良かったです。それでも授業が始まれば、厳しく対応してもらっていました。
川﨑:メリハリのある理想的な関係性だったんですね。前の予備校とはたまたま先生が一緒だったんですか?
S:たまたまの先生もいましたが、私がお願いしてメディカルフォレストに呼んでもらった先生もいました。もともと少し繋がりがあったようなので。
川﨑:そんなことが可能なんですか!?少人数予備校ならではの柔軟性ですね。それでは最後に受験生に向けたメッセージをお願いします。
S:私は高校の時の偏差値が30台で、本当に0からのスタートで時間はかかってしまったけど、メディカルフォレストに来てからは「今年で最後。絶対に受かる。」って気持ちだけをもって勉強していました。本当に辛くて挫折しそうになったり、泣きながら授業を受けたこともあったけど、悔しい気持ちをバネにして合格することができました。挫折しそうになったときは、信用できる先生の前で思いっきり泣けばいいと思います。努力は絶対に裏切らないし、先生を信じてついていけば、必ず成績は上がると思います。自分が落ちて誰が受かるんだという気持ちで頑張ってください!
川﨑:ありがとうございました。