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- 取材協力者
- 医進の会
- 担当科目:数学
松本 秀明氏
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- インタビュアー
- 医学部予備校ガイド
- 編集長
川﨑 雄太
医学部に合格するために必要な3つのこととは?
川﨑:偏差値が50にも満たない生徒が国公立の医学部や関西の4私立医大に合格した実績が多数あるとお伺いしました。医学部に合格するために必要なことは何だと思いますか?
松本:3つありまして、一つ目は朝型の学習スタイルにすること。夜型で合格した生徒は今まで聞いたことがないですね。私の知っている限り、一番早かった子で朝の4時から勉強を開始してました。なぜ朝型か。理由は、みんなが勉強していない時間に勉強することで差をつけること、もう一つは受験当日の時間帯のリズムにしておくこと。朝型が大事な理由はこの2点です。そして、二つ目は勉強量をこなすこと、つまり長時間の勉強です。当たり前のことですが、難易度の高い医学部受験ではみんな勉強しています。三つ目は、勉強の質です。長時間の勉強では、なかなか集中力を持続させることが困難ですが、その中でもいかに集中して効率よく学習できるかが肝になってきます。勉強している生徒の後ろを通ったときに、いちいち気にしている生徒は合格できません。もちろん質を高めるために、その生徒に合わせたカリキュラムを組んで、二人三脚で進めることも大事な部分だと思っています。
川﨑:今おっしゃって頂いた3つを実行することが当たり前のようで難しいんですよね。
松本:特に三つ目の「勉強の質」について一つの解決策としては、問題を解く際に時間を測って取り組むことですね。問題難易度に応じて、まずは自分で時間を設定して解く訓練をしたら良いと思います。
自分専用の個別ブースに無料個別指導まで
川﨑:確かに仕事でも時間を決めて取り組むだけで効率が格段に上がりますよね。それでは、生徒の一日のスケジュールを教えてください。
松本:浪人生の一般的なスケジュールは、9時〜11時までが1コマ目、11時30分〜13時30分までが2コマ目、14時〜16時が3コマ目で、それ以外の時間帯は授業がある生徒もいますが、主に予習や復習を行っています。授業は講師が生徒それぞれのレベルに合わせて完全オーダーメイドで、その生徒だけのカリキュラムを講師陣が作成して行くので、これ以上ない勉強効率を実現しています。
川﨑:講師陣のレベルもかなり高いと評判のようです。
松本:個別指導の予備校は、その多くがプロ講師に混ざって学生講師もいるケースが多いのですが、当校は医学部受験に毎年合格者を送り出しているプロ中のプロの講師しか採用していません。チューターは学生を採用していますが、国公立医学部の学生のみで構成しています。当校の生徒は女性が多いので、できるだけ女性のチューターを採用するようにしています。
川﨑:チューターの役割はどんなことでしょうか?
松本:一般的なチューターは、受け身で質問対応をするケースが多いと思いますが、当校の場合は少し違います。各個別ブースを巡回して、チューターから声をかけて解説したり、苦手な単元は授業形式で個別指導をしています。30〜40分くらいの個別指導を無料で受けることができます。夕方以降の自習時間は、生徒がここに残りたい理由をつけてあげることが大事だと思っています。無理矢理ここに残らせて勉強させようとすると、効率が落ちる可能性があるので、生徒自身が残って勉強したいと思える環境を考えています。
川﨑:残りたい理由というのは、つまり勉強をここで終わらせてから帰る習慣づけだと思いますが、チューターの無料個別指導の他にも残りたい理由を作っているのでしょうか?
松本:生徒一人に専用の個別ブースを用意しているので、授業も自習も移動する必要がなく、同じ場所で行うことができます。食事も取れますし、仮眠もできるので、自分の部屋のようなプライベート空間を作ることができます。ここでポイントになってくるのは、「半個室」ということです。完全な個室にしてしまうと適度な雑音がなくなってしまうことと、プライベート空間過ぎて、逆にダラっとする生徒が増えてしまうからです。前者は特に大事なことで、本番の試験では隣の人の鉛筆を動かす音や紙を裏返す音など、自然音がある中で試験を行います。自習時間も同じような環境で勉強に集中する訓練をする必要があるので、「半個室」が重要だと思っています。
川﨑:そこまで考えられて空間を作っているのですね。確かに、夜まで残って勉強する習慣が身につきそうです。
松本:あと、自習時間で自由にチェックテストができるようにプリントを用意しています。もちろん、こちらから声をかけてやらせることもありますが、基本的には生徒自身が自分のタイミングでできるようにしています。
予備校では珍しい"月謝制"や科目ごとに受けられる"無料体験授業"
川﨑:さすが、フォロー体制が整っていますね。ちなみに、ここまで整っているにも関わらず、後払いの月謝制を導入していると思いますが、それはなぜでしょうか?一般的には、年間授業料を前払いの一括納付が多いと思います。
松本:よく話を聞くのが、実際に入塾してみたらプロ講師ではく一部学生講師だったとか、講師変更ができると聞いていたけどできなかったなど、いろんな不満を耳にしています。そのときに、辞めたくても授業料が返還されないために辞められない人が多いと聞きます。それはあまりに不幸なことだし、敢えて自分たちを不利な立場に身を置くことで、講師もアシスタントもみんな気が抜けないですよね。月謝制でなくても、気を抜かないのは当たり前のことなのですが、生徒が頑張れる環境を用意するのと同じように、私たちも自分たちで同じような環境を作っています。入試当日になれば応援にも駆けつけますし、最後の最後まで生徒に寄り添っていきます。
川﨑:どんな生徒が医進の会に合うと思いますか?
松本:うちは他の予備校と少しカラーが違うと思います。一般的には、偏差値40くらいで下位の私立医学部をピンポイントで狙うイメージだと思いますが、うちの場合は国公立医学部や関西の4私立医大を第一志望という生徒が多く集まっています。現状の偏差値が例え40だったとしても、そういう志を持った生徒がうちには合うと思います。そういう考えの生徒であれば、誰でも受け入れています。本人やご家庭の意向が上位校だったとしたら、例え現状の偏差値が低くても、目指すべきだと思います。実際に合格した生徒もたくさんいますし、上位校を本気で目指すことで下位校の合格率も格段に上がります。ただ、上位の大学を目指すのであれば、それ相応の努力をしてくださいとは伝え、覚悟を持って入塾してもらいます。これが守れなければ、受験校を下げるように伝えてますね。
川﨑:最後に保護者へ向けたメッセージをお願いします。
松本:当校は後払いの月謝制を取り入れていて、どこよりも講師の質にこだわっています。授業も個人のレベルに合わせた完全オーダーメイドで、どこよりも面倒見が良いと自負しています。科目ごとに無料で体験授業もできますし、体験授業で担当した講師に満足いただければ、その講師が継続して担当しますので、まずは体験授業を受けていただければと思います。
川﨑:ありがとうございました。