喘息フェノタイプ分類で高齢患者の特徴明らかに 日本の成人気管支喘息患者を対象に実施された国立病院機構ネットワーク共同研究NHOM-Asthmaにより、重症喘息のタイプ(フェノタイプ)分類、若年患者および高齢患者の病態や治療効果の違いが示された。同研究から派生したTNH-AzmaとJFGE-Asthmaでは、高齢の喘息患者の実態などが明らかになった。両研究の研究代表者で佐野虎ノ門クリニック(東京都)理事長の鈴川真穂氏は、第66回日本呼吸器学会(4月17~19日)で高齢患者において問題となる経口ステロイド薬使用などについて、非高齢期からの介入によってリスクが低減する可能性に言及した。・・・ COPD最新GL、「治療と管理」の改訂点 今年(2026年)2月、4年ぶりの改訂となる『COPD(安定期慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2026(第7版)』(以下、第7版)が刊行された。久留米大学呼吸器・神経・膠原病内科部門教授の川山智隆氏は、第Ⅲ章「治療と管理」の主な改訂点について第66回日本呼吸器学会(4月17~19日)で解説。第7版では、禁煙の重要性を再定義するとともに薬物療法にデュピルマブを追加し、内視鏡的肺容量減量術、高流量鼻カニュラ酸素療法(HFNC)の更新などを行った。・・・ Type 2 high重症喘息のBio二次無効を初検討 2型ヘルパーT細胞(Th2)や2型自然リンパ球(ILC2)が関与するType 2 high重症喘息は長期の寛解維持が困難であることが報告されている。三菱京都病院顧問の安場広高氏は、同院におけるType 2 high重症喘息に対する生物学的製剤(Bio)の晩期二次無効の多数例を国内で初めて検討。Bioによって晩期二次無効率が異なることを明らかにした。その要因について同氏は、インターロイキン(IL)-5を抑制するとIL-4/13が優勢になるといった、サイトカインのモグラたたき※現象が起こっているのではないかと、第66回日本呼吸器学会(4月17~19日)で述べた。・・・ 国内実臨床における重症喘息の診療実態に迫る 近年、複数の生物学的製剤が導入されたことなどを受け、重症喘息でも臨床的寛解(CR)を達成できる症例が増えている。しかし、実臨床における患者背景やバイオマーカー、生物学的製剤の選択基準などは明らかでない。京都大学病院呼吸器内科特定講師の田辺直也氏は第66回日本呼吸器学会(4月17~19日)で、多施設前向き観察研究J-CIRCLE※の最新データを発表。重症喘息の患者像、生物学的製剤の選択状況と成績など実臨床における診療実態について報告した。・・・ 2026年開催学会レポート一覧に戻る