前立腺がんと膵がんで初のPARP阻害薬が承認

オラパリブ:卵巣がんでは維持療法へ適応拡大

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 アストラゼネカとMSDは本日(12月28日)、PARP阻害薬オラパリブ(商品名リムパーザ)について、以下の3つの適応症を対象に厚生労働省より承認を取得したことを発表した。

1.相同組換え修復欠損を有する卵巣がんにおけるベバシズマブ(遺伝子組換え)を含む初回化学療法後の維持療法

2.BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺がん

3.BRCA遺伝子変異陽性の治癒切除不能な膵がんにおける白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法後の維持療法

 これらの承認は、第Ⅲ相試験であるPAOLA-1、PROfound、およびPOLO試験の肯定的な中間解析結果に基づく(関連記事「BRCA1/2、ATM変異陽性mCRPCへのオラパリブ」「膵がんでもバイオマーカーに基づく治療の時代へ」)。前立腺がんおよび膵がんに対しては、日本初のPARP阻害薬となる。

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