日本発:乳がん術後S-1併用で予後改善

ER陽性HER2陰性乳がん:国内第Ⅲ相ランダム化比較試験/Lancet Oncol

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 乳がんは女性で最も罹患率の高いがんとして知られ、中でもエストロゲン受容体(ER)陽性HER2陰性が約70%を占めるとされる。ER陽性HER2陰性原発性乳がんでは、少なくとも5年間の術後補助内分泌療法を行うことが標準になっているものの、予後にはいまだ改善の余地がある。京都大学大学院乳腺外科学教授の戸井雅和氏らは、ER陽性HER2陰性原発性乳がんに対する標準的術後補助内分泌療法へのテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)の上乗せ効果を検証した多施設共同非盲検ランダム化比較第Ⅲ相試験の中間解析結果をLancet Oncol(2021; 22: 74-84)に発表。S-1の上乗せにより、無浸潤疾患生存率(iDFS)が有意に低下したことを報告した。

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