適応外使用にNO!GLP-1受容体作動薬

日本糖尿病学会が警告

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感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 日本糖尿病学会は昨日(4月12日)、GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する見解を発表。美容・痩身・ダイエットなどを目的に自由診療での処方を宣伝する医療広告が散見されるとして、誤解を招きかねない広告表示を戒めるとともに、適正処方に努めるよう促した(関連記事:学会が警告!GLP-1受容体薬の不適切処方)。

先月末にはウゴービが承認されたばかり

 GLP-1受容体作動薬については、3月27日にセマグルチド(商品名ウゴービ皮下注)が約30年ぶりの肥満症治療薬として適応を取得したばかり。同薬は投与対象を「高血圧、脂質異常症または2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、①BMIが27以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する、②BMIが35以上ーのいずれかに該当する場合」と厳しく規定している(関連記事:【速報】GLP-1受容体薬ウゴービ、肥満症で承認)。

 なお、GIP/GLP-1受容体作動薬チルゼパチド(2型糖尿病治療薬としての商品名マンジャロ)も第Ⅲ相試験で肥満症における体重減少効果が示されており、今後適応を取得する可能性がある(関連記事:【解説】肥満症に対する内科的治療の復権)。

(編集部)

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