ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬投与による主要心血管イベント(MACE)および静脈血栓塞栓症(VTE)リスクの上昇を示唆するエビデンスが増えているが、皮膚疾患の適応で包括的にリスクを検討した研究はない。オーストラリア・Prince of Wales HospitalのPatrick A. Ireland氏らは、ランダム化比較試験(RCT)のシステマチックレビューとメタ解析により、皮膚疾患へのJAK阻害薬投与におけるMACEおよびVTEリスクを評価。中央値16週間の使用で、MACEやVTEリスクが有意に上昇することはなかったとJAMA Dermatol(2024年1月31日オンライン版)に報告した。