アブロシチニブは、既存治療で効果が見られない12歳以上のアトピー性皮膚炎患者に対する治療薬で、日本ではバリシチニブ、ウパダシチニブに続き3つ目のJAK阻害内服薬として2021年に承認された。米・Oregon Health and Science UniversityのEric L. Simpson氏らは、中等度~重度のアトピー性皮膚炎患者3,802例を最長4年間観察した長期データを解析。以前の長期安全性報告に比べ服用期間が長く、患者数が増えたにもかかわらず新たな懸念事項はなかったとAm J Clin Dermatol(2024 ;25: 639-654)に報告した(関連記事「皮膚疾患へのJAKで心血管疾患リスク上昇せず」)。