てんかんが心血管疾患(CVD)を惹起する機序は明らかになっていない。カナダ・Centre Hospitalier de l'Université de SherbrookeのJimmy Li氏らは、てんかんと6年間の心血管イベント(CVE)新規発症との関連、両者の関連における酵素誘導抗てんかん薬(eiASM)と従来の心血管危険因子による影響の程度を検討する前向きコホート研究を実施。その結果、高齢者のてんかんとCVE新規発症に関連が認められ、その約3割がeiASMの使用によるものと考えられたとJAMA Neurol(2024年9月30日オンライン版)で報告した。(関連記事「てんかん/抗てんかん薬、骨粗鬆症リスクに」)