炎症性腸疾患(IBD)の寛解「導入」を検討するランダム化プラセボ対照試験では、プラセボ群に潜在的な害が伴う可能性があるが、同様の害がIBDの寛解「維持」試験でも生じるかは明らかでない。スペイン・Reina Sofia University HospitalのBeatriz Gros氏らは、IBD患者に対する承認済み生物学的製剤または小分子製剤を用いた寛解維持試験で、プラセボ群における潜在的な害を検討するシステマチックレビューとメタ解析を実施。寛解維持試験においても、プラセボ群は臨床的に重要な潜在的な害と関連していたとLancet Gastroenterol Hepatol(2024年9月19日オンライン版)に発表し、警鐘を鳴らした。