抗MTBRタウ抗体E2814、タウ伝播の抑制を示唆

エーザイ

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする
感染症ビジョナリーズ 感染症ビジョナリーズ

 エーザイは本日(10月31日)、抗MTBR(微小管結合領域)タウ抗体E2814について、優性遺伝アルツハイマー病(DIAD)に対する最新データを第17回アルツハイマー病臨床試験会議(CTAD、10月29日~11月1日)で報告したと発表した。(関連記事「優性遺伝ADの第Ⅱ/Ⅲ相試験で最初の被検者が登録」)

 同社は、2021年6月からDIAD患者を対象にE2814の安全性と忍容性を検討する第Ⅰ/Ⅱ相試験(103試験)を行っている。今回、DIADのコホート研究Dominantly Inherited Alzheimer Network Observational Study(DIAN-obs)データを対照としてE2814の薬力学的評価を実施した結果、脳脊髄液中のMTBR-tau243およびp-tau217がそれぞれ約75%、50%減少した。また、E2814投与により脳内タウ凝集体の安定化、または減少傾向も示された

 なお今回得られた知見については、現在進行中の第Ⅱ/Ⅲ相試験(Tau NexGen試験)、新たに開始した孤発性早期アルツハイマー病患者を対象とした第Ⅱ相試験(202試験)においても評価する予定としている。

  • Facebookでシェアする
  • Medical Tribune公式X Xでシェアする
  • Lineでシェアする