肥満症に対する内科的治療の復権 ウゴービの認可に当たって 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする STEP6試験で体重、HbA1cとも有意な改善 本日(3月27日)、肥満症治療薬としてウゴービ(一般名セマグルチド)が認可を受けた(関連記事「【速報】GLP-1受容体薬ウゴービ、肥満症で承認」)。セマグルチドは2型糖尿病治療薬としてオゼンピック(週1回注射製剤・最大用量1.0mg)、リベルサス(1日1回経口製剤・最大用量14mg)が既に販売されているGLP-1受容体作動薬であるが、ウゴービは週1回注射製剤で最大用量2.4mg(1.7mgでの投与も可)である。 今回の認可の背景には、STEP6という参加者の90%が日本人という68週の肥満症患者対象のランダム化比較試験の結果がある(Lancet Diabetes Endocrinol 2022; 10: 193-206)。この試験ではBMI 27以上の日本人・韓国人が登録され、ウゴービ2.4mg群で13.2%(平均値86.9kg→75.4kg)、1.7mg群で9.6%(平均値86.1kg→77.8kg)の体重減少が生じ、プラセボ群との間に有意差が認められた。また、全体の25%が2型糖尿病を合併していたが、HbA1cはウゴービ2.4mg群で2.2%、1.7mg群で2.1%の改善があり、プラセボ群との間に有意差が認められた。STEP6の結果に従い、2.4mg(欧米での承認用量)と1.7mgの使用が承認された。 ちなみに、2.4mg群での13.2%の体重減少は、欧米人を対象とした68週の試験であるSTEP1における14.9%とほぼ同等の減量効果である(N Engl J Med 2021; 384: 989-1002)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×