脳微小出血と皮質Aβ沈着の関係

ARIC-PET研究を解説

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研究の背景:CMBパターンと脳内Aβ沈着との関連を横断的に評価

 今年(2023年)9月にアルツハイマー病(AD)の疾患修飾薬であるヒト化抗ヒト可溶性Aβ凝集体モノクローナル抗体レカネマブ(レケンビ点滴静注200mg、レケンビ点滴静注500mg)が正式に承認され、発売が秒読み段階に入った(関連記事「【速報】レカネマブ承認、日本初のアルツハイマー病治療薬」)。添付文書には、禁忌の1つとして、「本剤投与開始前に5個以上の脳微小出血(cerebral microbleeds:CMBs)、脳表ヘモジデリン沈着症(superficial hemosiderosis:SS)、1cmを超える脳出血が確認された患者」と記載されている。

 CMBsは認知機能の低下に関連しているが、脳アミロイド血管症(cerebral amyloid angiopathy:CAA)以外での重要性や認知機能への影響に関する機序はあまり理解されていない。

 florbetapirを用いた陽電子放射断層撮影(PET)検査でCMBsパターンと脳内アミロイドβ(Aβ)沈着との関連を横断的に評価したAtherosclerosis Risk in Communities-Positron Emission Tomography(ARIC-PET)研究の結果がStroke2023; 54: 2613-2620)に掲載されたので紹介する。

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