軽視禁物!睡眠時無呼吸は認知症のリスクにも 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする 研究の背景:OSAは多くの慢性疾患の危険因子、認知症との関連でも注目 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、睡眠中の上気道の虚脱による不規則な呼吸と酸素飽和度の低下を特徴とする無呼吸状態に、過度の日中の眠気が伴う状態と定義されている(Lancet 2014; 383: 736-747)。生活習慣の欧米化や肥満人口の増加に伴い、その有病率は年々増加傾向にある。 OSAの有病率は3~7%と推定されており(Proc Am Thorac Soc 2008; 5: 136-143)、高血圧(N Engl J Med 2000; 342: 1378-1384)、心血管疾患(Eur Respir J 2006; 28: 596-602)、脳卒中(N Engl J Med 2005; 353: 2034-2041)など、多くの慢性疾患の独立した危険因子として認識されている。繰り返される夜間の低酸素状態が全身の臓器に静かに、しかし確実に影響を及ぼしているのである。 近年注目されているのは、OSAと認知症の関連である。観察研究のメタ解析では、睡眠呼吸障害のある人は認知機能障害を発症するリスクが26%高いことが示されている(JAMA Neurol 2017; 74: 1237-1245)。しかし、これまでの研究の多くは小規模であり、また特定の集団に限定されていたため、一般化に課題があった。 さて、今回はOSAと認知症の発症リスクの関連を調査した大規模な疫学研究を紹介したい(Thorax 2024年12月16日オンライン版)。 参考になった 名の医師が参考になったと回答 記事をクリップ 記事をクリップして、あとでマイページから読むことができます Facebookでシェアする Xでシェアする Lineでシェアする ×