定年後の準備ができなかった外科医の助言

 わが国では、100歳以上の高齢者が7万人近くに上るなど、100歳まで生きることが現実的となった。そのような中、心身ともに豊かな定年後を迎えるには、セカンドキャリアを見据えた現役時代を過ごすことが重要である。原宿リハビリテーション病院(東京都)病院長の四津良平氏は、慶應義塾大学での心臓血管外科医時代に低侵襲心臓外科手術(Minimally invasive cardiac surgery; MICS)の先駆者として名をはせた。同氏は、手術に追われ、定年退職前にセカンドキャリアの準備ができなかった自身の経験を踏まえ、第80回日本臨床外科学会(11月22~24日)で若手医師に助言した(関連記事「大腸外科の大家が実践するセカンドキャリア」)。