小児喘息、肥満解消で1割が予防可能

 米国では小児慢性疾患の第1位で、患者数600万~800万例と推定される小児喘息。その予防可能なリスク因子が明らかになった。米国最大の小児医療システムの観察研究・治験ネットワークNational Pediatric Learning Health System(PEDSnet)を用いて、小児50万例超のデータを解析した結果から、肥満児では喘息の約4分の1(23~27%)が肥満と関連していることが示された。米・Duke University/Duke Children's Hospital and Health CenterのJason E. Lang氏らがPediatrics2018; 142: e20182119 )で報告した。健康的な体重を維持することで、2~17歳の喘息の約1割が予防可能という。(関連記事「魚中心の地中海食で喘息患児の肺機能が改善」「気管支喘息の悪化に肥満が関与」「米国小児の半数が35歳時点で肥満に」)