生活習慣病対策はヘルスリテラシー向上から

 労働者の糖尿病や高血圧といった生活習慣病への罹患は、医療費の増大だけでなく、欠勤やプレゼンティーイズム(疾病就業)などの形で企業の生産性低下にもつながる。そのため近年、産業衛生の分野では、従来の安全衛生に加え、慢性疾患の予防・治療を企図した"職域ヘルスプロモーション(Workplace Health Promotion;WHP)"の重要性が増している。順天堂大学総合診療科先任准教授の福田洋氏は第53回日本成人病(生活習慣病)学会(1月12〜13日)で、ヘルスリテラシーの視点からWHPの現状と将来像について講演した。(関連記事:「ストレスチェック、集団分析で職場改善」「求められる職場でのがん教育」)