米・ブロスマブを腫瘍性骨軟化症に適応拡大

 米食品医薬品局(FDA)は昨日(6月18日)、2歳以上の小児および成人の腫瘍性骨軟化症(TIO)の治療薬としてヒト型抗線維芽細胞増殖因子(FGF)23抗体薬ブロスマブの適応追加を承認したと発表した。TIOは、多くは良性とされる腫瘍からリン利尿ホルモンのFGF23が過剰に産生され慢性低リン血症、骨軟化症、筋力低下などを来す難病である。日本では昨年(2019年)9月、TIOを含むFGF23関連低リン血症性くる病/骨軟化症※1治療薬として同薬を承認。既に実臨床で用いられている。(関連記事「FGF23に直接作用、ブロスマブが承認」「【キーワード】FGF23」)