年齢でコロナのトリアージしないで

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の増加に歯止めがかからない中、医療崩壊の防止が世界の共通課題となっている。欧米では、若年患者に医療の提供を優先せざるをえない厳しい選択を迫られた医療機関もある。日本老年医学会は8月5日に、COVID-19流行期の高齢者医療をめぐる倫理的な考え方やadvance care planning(ACP、人生会議)に関する提言を公式サイトで発表した。万が一、医療崩壊が起きた場合でも暦年齢のみをトリアージの基準とすることは「最大限の努力を払って避けるべき」と警告している。(関連記事「老年医学会"ACP推進に関する提言"を発表」)