統合失調症にrTMSなどの脳刺激法が有効

 反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法は、日本では2019年に中等症以上の薬物抵抗性うつ病を適応症として承認されたが、大脳皮質の神経軸索を規則的に刺激するという機序から、うつ病以外の精神疾患や疼痛、禁煙継続などへの有効性も期待されている。台湾・Asia UniversityのPing-Tao Tseng氏らはrTMS療法を含む非侵襲的脳刺激(NIBS)療法について、統合失調症の陰性症状に対する有効性と忍容性をネットワークメタ解析で検証。「NIBS療法と陰性症状の大幅な改善に有意な関係が認められた」とJAMA Psychiatry2022年6月22日オンライン版)に報告した(関連記事:「禁煙継続に有効、rTMSなどの脳刺激療法」)。