統合失調症患者の命と健康への提言

 わが国の統合失調症患者の命と健康を守ることを目的に掲げ、日本精神科病院協会と日本臨床精神神経薬理学会は2011年に「抗精神病薬治療と身体リスクに関する合同プロジェクト」を発足、統合失調症や抗精神病薬治療に関連する身体疾患リスクの実態調査と啓発活動を開始した。新潟大学大学院精神医学分野教授の染矢俊幸氏は、第114回日本精神神経学会(6月21~23日)で2017年秋までに同プロジェクトで得られた知見をまとめ、「抗精神病薬治療と身体リスク」に関する提言として発表した。(関連記事「外来と入院で異なるメタボ率」「統合失調症患者への栄養指導介入で体重減少」「抗精神病薬が安静時心拍数を増加」)